お彼岸の時節にあたり、私たちお寺も皆様のご先祖様を偲び、心を込めてお参りいたします。
この特別な時期に、私たちは先祖のご恩に感謝し、そのご加護に感謝するとともに、生前のご厚誼をしのび、心を清める時でもあります。
「彼岸」とは、私たちが生きる此の岸=此岸に対して、向こう側の世界、つまり極楽浄土を意味します。
春分・秋分の日は、太陽が真西に沈みます。
つまりその先には、阿弥陀さまのいらっしゃる西方極楽浄土がある。
私たちも阿弥陀さまに導かれ、極楽浄土に往生したいと、お念仏をお称えします。
お浄土に想いを馳せ、お浄土に先立たれたご先祖様に供養をします。
お墓に詣でる。
お寺にお参りする。
お念仏をお称えする。
お彼岸の際には、ただ先祖を偲ぶだけでなく、その方々が私たちに残してくださった教えや思い出を大切にし、その教えを未来に受け継ぐ努力をすることが大切です。
彼岸和讃
1番
生きとし生ける いのち皆 三界流転 定め無し
われら仏性 具せる身は 仏の道に 目覚むべし
ただ吉水の 行者にて 弥陀の名号 称うれば
嬉しや花(月)の 春(秋)彼岸 衆善奉行の 浄土なり
南無阿弥陀仏 阿弥陀仏
2番
菩提を願う 人は皆 勝縁すでに そなわれり
日々に念仏の 積りなば 生死の憂い 離るべし
ただみ仏に 生かさるる 弥陀の名号 称うれば
嬉しや花(月)の 春(秋)彼岸 自他善根の 浄土なり
南無阿弥陀仏 阿弥陀仏